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久しぶりの連荘現説です♪
高取町で行われる現説も久しぶりでした。

市尾駅を降りる時から、さあ大変!
駅の開設以来ではないかと思うたくさんの人が降りた。(^^ゞ
現説への最も便利な電車が、この便に限られているからなのだけど、
改札で渋滞する光景に、思わず駅員さんも写真を撮っていた。(笑)

070128f001s.jpg

市尾墓山古墳現説

市尾墓山古墳は、全長66m・高さ10mの前方後円墳です。
(周濠・外堤を含めると100m)
可愛いいひょっこりひょうたん島って感じの古墳です。
古墳時代の後期(6c初頭)に造られたものだとされ、
後円部の横穴式石室から内部に朱が塗られた家型石棺が発見されています。

市尾墓山古墳参照

今回の調査では、昨年の鳥型木製品についで、石見型と呼ばれる木製品が出土し、
注目を集めました。

070128f076s.jpg 070128f075s.jpg




    石見型木製品と昨年出土した鳥型木製品です♪

古墳のくびれ部と造り出し部にかけての墳丘裾部や周濠・外堤基底部が調査され、
墳丘から転落またはそのままの葺石と共に、同じく多くの埴輪片も出土しています。
埴輪は、円筒形、朝顔形、形象埴輪も含まれているとの事でした。

070128f008s.jpg
         朝顔形埴輪

また、周濠からは木製品が出土しました。
中でも石見型木製品が注目されました。
形象部で高さ2mを超え、幅は55cm、厚さは1~2cmであるようです。

070128f011.JPG
                出土状況

造り出しの裾には、石見型の木製品が立っていたと思われる痕跡が検出されています。
痕跡は、長さ20cm、幅2cmの長方形をしているようです。
木製品の下部が杭状をしており、土中に差し込まれて立っていたように思われます。

石見型木製品と言うのは、盾や儀仗を表しているとされており、
邪悪なものの進入を阻止するための物だと考えられています。
(この石見型の名前にある石見は、旧国名ではなく、
磯城郡三宅町の石見遺跡から出土したものに因んでつけられた名称だそうです。)

墳丘部には土の埴輪が、裾部には木製品の埴輪が並んでいたのでしょう。
葬送儀礼や墳墓の境界を明示する目的もあったのかも知れません。

現説は、残念ながら低機能のハンドマイクで行われ、ほとんど聞き取れない状況でした。
かなりブーイングもおこり、ざわめきでますます聞き取れなくなったので、
石見型木製品が展示されている歴史研修センターに移動することにしました。
おかげで、空いた状態で木製品を見学することが出来ました。


そこから、東中谷遺跡に移動します。
途中、薩摩遺跡を通るのですけど、まったく遺跡の表示がなく残念でした。
道案内の矢印の下にでも、名前くらい書いておけば良いのになぁーとぶつぶつ。

070128f078s.jpg

さらに近鉄吉野線を潜った辺りに、ブルーシートを掛けた遺跡らしいものを発見。
後に、橿考研の先生に尋ねてみると、
発掘が中断している古墳かも知れないという発掘現場でした。
まだ、正式な遺跡名称はないようです。東中谷遺跡のある丘の北西斜面になるようです。

そこから、さらに歩いて東中谷遺跡に到着です。
遺跡は、見上げるような丘の上! ふぅー

東中谷遺跡現説

070128f114s.jpg

丘頂からは、薩摩遺跡越しに二上山が見えていました。
バイパス工事現場が薩摩遺跡。
その手前のブルーシートが、先ほどの古墳?って発掘中の遺跡です。

東中谷遺跡は、丘の上に作られた平安時代の初期の古墓群です。
火葬・土葬合わせて5基が確認されました。

2号墓は、木棺を埋める際に、木炭で周りを埋めています。
土と木炭を交互に敷き詰め、一番上を土で塚状に盛土していたようです。

070128f122s.jpg
                 2号墓

副葬品として土師器の壺と銅鏡(破片)や鉄滓がありました。
銅鏡は、8世紀に作られたと推定できる「八花鏡」と呼ばれるものの破片で、
復元すると直径24cmほどの物であるようです。

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               2号墓副葬品


破片を故意に埋葬したようで、これを破鏡と言うそうです。
破鏡の持つ意味は、私にはよく分かりませんが、
完全な鏡を埋葬する、あるいは持つことが出来ない程度の被葬者なのかも知れません。

しかし、墓は丁寧な作りをしており、
担当の先生は在地の有力者、またはこの地出身の官人を推定されていました。

副葬品と言えるのかどうか分かりませんが、鉄滓が出土しているのに首を傾げました。
滓ですから、どんな意味があるのでしょうか?
鉄を加工している人達の上役とかの仕事をしていたのでしょうか?
謎です。
他には、木棺に使われていた釘が多数展示されていました。
人が多い現説は、なかなか質問出来ないのが困った点です。

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              検出された古墓

1号墓は火葬、3号墓は土壙墓、4・5号墓は木棺墓と、多彩な埋葬方法が取られています。数世代にわたるお墓ではないかとの見方も紹介されていました。

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          丘の一番高い所にあった柱穴
現説では、説明がなかったのですけど、丘頂上に柱穴がありました。
一般的な住宅跡とは思えない場所です。質問したかたのですけど、
手隙の先生が見つからず、分からないままに終わりました。(x_x)

思うに、場所柄もあるので、中世の砦とか物見の建物ではないかと想像しています。
越智氏の本拠地に近いですので、その関連かも知れないですし、
ここからは、かなりの見通しがあるからってσ(^^)の想像でしかありません。m(_ _)m

(後ほど掲示板にいただいた情報に依ると、やはり中世山城に関連するそうです。
本体の城は北西方向の丘上にあるようで、松山城というそうです♪。)
藤児媛さんありがとうございます♪


東中谷遺跡を見学後、高取町観光ボランティアさんの基地でもある夢創館を訪ねました。そこで、知ったこと。

高取町では、土佐街並み「民家の雛めぐり」と題され、
民家に眠る雛人形を展示され、1ヶ月に及ぶイベントを企画されています。

3月1日から31日まで。 
土佐街並み一帯に30ヵ所を超える民家が展示に協力されるそうです。

実に企画力、行動力にとんどボランティアさん達♪
昨秋、こんなのをやってみたいと、ボランティアのお一人から聞いていたばかりでした。
素晴らしい実行力です♪ そのご努力に敬服いたしました。(∩.∩)

飛鳥三昧もそれにお応えして、宣伝をさせていただきます。

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070128f156s.jpg

現在、夢創館にて展示されている雛飾りの一部です。

夢創館で、ひとしきりの歓談の後、桧隈を通って、飛鳥駅まで歩くことにしました。
実に我々らしいところです。(笑)  そして、暫しさわさんに寄道。
楽しい週末となりました♪

ご同行いただいたのは、河内太古さん、ネコ旦那さん、笑いネコさん泉太郎さんでした。
ありがとうございました♪

楽しく歓談させていただいた高取町観光ボランティアの会のサイト。
夢創館や雛人形展の情報は、こちらから♪ ↑


2月3日の件はこちら♪  「飛鳥庵集会」 参加募集♪



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昨夜は早い時間にぶっ倒れて、そのまま朝を迎えました。((((o__)o
ハードな一週間の最後が、一日お出かけってのはキツイです。
遊びだったら良いのですけどね。。。。

風の書や掲示板のレスが遅れています。申し訳ないです。m(_ _)m
せっかくお祝いを書いていただいているのに・・・。

今日は、昼から高取の2連荘現説に行ってきます。
橿原12:30くらいの電車で行く予定です。見かけたらよろしく♪

洗濯機が呼んでいる・・・。

レス終わりました。(^^ゞ
買出し行ってこなくっちゃ!

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飛鳥三昧は、明日未明6周年を迎えます。
ご覧くださいます皆様に、厚く御礼申し上げます。m(_ _)m

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よくぞ続いた6年♪ 
いろいろな方のご助力を得ながら、この日を迎えることが出来ました。
いつの間にか写真サイト化している飛鳥三昧ではありますけど、
こんなマニアックなテーマのサイトが、よくぞ生き残っているものです。
飛鳥好きの皆さんの支えがあればこそだと思っています。
おかげさまです。m(_ _)m

6年間でたくさんの方達と巡り会えました。
サイトを持たなければ、決して会えなかった人たちです。
私には、大きな宝物になりました。(^^)
それが、6年間頑張ってきたご褒美なのでしょう♪ これからもよろしくです。m(_ _)m


7年目のテーマは、原点回帰です。
三山という旧サイトを持った時、
自分が気に入った飛鳥って言うのは、こんなにも楽しい素敵な所なんですよ♪
地元の消えて行く民間伝承を書き留めたかったことや、
古老の話をまとめたかったと言うこともありました。
どう!面白いでしょ♪ そんな気持ちを素直に伝えたくてサイトを作りました。
今一度、原点に立ち帰って、開設当時の意気込みや情熱を蘇えらせたいと思います。

隔月定例会を作ろうというのも、その一環です。
飛鳥好きの皆さんが、オンでもオフでも集まれる場を作りたいと思っています。

7年目も、尚一層のご支援を賜りますように。m(_ _)m

                                                                           2007年 1月 26日夜  風人


明日は、一日留守をしますので、一日早いご挨拶になりました。


by 携帯風人


2月3日の件はこちら♪  「飛鳥庵集会」 参加募集♪

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かなりバテ気味の風人です。

土曜日は、所用で一日潰れます。(T.T)

日曜日は、昼から高取町の現説巡り予定です♪
夕方、「串之家さわ」さんで、新作串を食べている風人が見れるかも。(笑)


by 携帯風人


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高取町薩摩東中谷遺跡で現地説明会が行われます。
2007年1月28日(日)14時~15時

平安時代(9世紀初め)の古墓群が見つかったようです。
古墓群は、火葬墓と木棺墓で構成されているようですが、
その中でも木棺墓は、木棺の周囲に木炭を敷き詰めた特殊な構造の墓のようです。
墓からは、唐代に製作されたと考えられる八花鏡などが出土しており、
有力者の墓と考えられるようです。

現地案内は、こちらから。橿考研サイト内現説ページ(地図あり)

@携帯風人


25日追記  市尾墓山古墳から石見型木製品出土♪

高取町でもう一つ現説が行われるので追記します。

高取町市尾の市尾墓山古墳の周濠から、「石見型木製品」などが出土しました。
木製品は長さ2・04メートル、幅36センチで、同型の物の中でも最大級だそうです。
周濠と墳丘の境にこれを立てて結界する「木の埴輪」と思われるとコメントされています。
現地説明会は28日午後1時から。

市尾墓山古墳南側の周濠と墳丘を発掘したようです。
他の木製品も出土したようで、いずれも高野槇製だと言うことです。

市尾墓山古墳では2005年、やはり周濠から鳥形木製品も出土しており、
外周に木製品を置き、墳丘上に円筒や朝顔などの形をした土の埴輪を並べていたことが分かりました。


再追記  巣山古墳から木製品♪

巣山古墳の堀から、船の部材などの木製品15点がまたまた見つかったようです。
隣接した場所から昨年2月に木棺の蓋(構造材?)や棺を載せた船の部材が出土していて、
今回の木製品も同じ船のものとみられるようです。

出土した木製品は、船の側面に使われたとみられる端が反り返った板(長さ95センチ、幅20センチ)やほぞ穴を開けた長さ2.8メートル、幅20センチの板などだそうです。

 また樋形の2点は、長さ5・2メートルと2メートルで、いずれも幅35センチ、厚さ5センチ。丸太を半分に割ってくり抜いているようです。
長い方は、片側に突起などがあり、別の部材と連結したらしいたいうことです。
儀式などで水を流すなどしたとみられます。

現地説明会は27日午後1時から4時まで。


市尾墓山古墳と巣山古墳については、飛鳥三昧のコンテンツ中に記事があります。
市尾墓山古墳    巣山古墳

@今日も携帯風人


高取町観光ボランティアの会さんから、現説連荘で行きましょう♪ってメールが着ています。(^^)
週末風人は、これで決まりかな。


2月3日の件はこちら♪  「飛鳥庵集会」 参加募集♪

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昨日、世界遺産への登録推薦に向けた暫定リストの追加が発表され、
「飛鳥・藤原の宮跡とその関連資産群」がそのリストに掲載されることが決定した。
まっ、国内予選を通ったって事なんでしょうかね。

σ(^^)は、取り立ててこのニュースを良いことだとは思っていません。
はっきり言ってどうでも良いのですが、それは以前に長々と書いたので省略。
長々と書いた過去の記事

で、今日のメインテーマは、飛鳥三昧へのアクセス。(^^ゞ
なんと、本日爆発的なアクセスをいただいております。
飛鳥 藤原の宮都って検索ワードで、どっと来ていただいております。
開設以来の最高数かも・・・・。 (ちなみにもうすぐ飛鳥三昧の誕生日です♪)
TOPページのみで軽く1500ヒットは超えそうな勢いです。
ヤフーで、トップに掛かるとこんなことが起こるんですね。(^^ゞ

やっぱり皆さん、世界遺産って言葉に敏感なんですかね?
ちと驚きました。


で、奈良検定の全問題を掲載されているところがありました。
http://seasonflower.client.jp/doc/naraken.pdf

問題があるのか、ページの閲覧が出来なくなっています。 (^^ゞ

@携帯風人

2月3日の件はこちら♪  「飛鳥庵集会」 参加募集

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参加者募集します♪

2月3日 12:00 飛鳥庵に来てください♪
  •  飛鳥庵の所在地は、飛鳥寺と入鹿の首塚の間にあります。
お店に記憶が無くとも来ていただくと分かります。
飛鳥庵ファンサイト「飛鳥の庵
  •  雨天決行です。
  •  昼食が必要な方はご持参下さい。
  •  バス利用の方は、橿原神宮前駅東口発 11:37分のバスが便利です。     バス停「飛鳥」または「飛鳥寺前」で下車。
  •  参加資格は、飛鳥が好きな方♪ (歴史好き限定ではありません。)
  •  趣旨
    • 飛鳥好きが集まって、隔月に定例会を持ち、楽しく遊びましょう♪       一人では出来なかったことを、仲間とやってみませんか?
      いろんな視点の飛鳥を楽しみませんか?
    • 例えば、飛鳥人からお話を聞く。(住職さんなど)
    • 例えば、クラフト教室。(陶芸など)
    • 例えば、勉強会。(飛鳥の歴史や遺跡について)
    • 例えば、飛鳥情報交換会。
    • 例えば、ウォーキング。
    • 例えば、etc.

 まだ、具体的には何も決めていませんが、とりあえず始めてみようと思います。
何も出来ないかも知れないですけど、初めから何もしないよりはましだろうと思っています。出来れば会として発足したいと思っています。今回は、その発足準備会にしたいと思います。

 飛鳥が好きな方、今までと少し違った飛鳥へのアプローチを見つけたい方や仲間達とわいわい楽しもうと思う方も、参加いただけたらと思います。

会は、参加自由の緩やかな括りのものにしたいと思っています。
連絡や記録には、新しい専用ブログを立ち上げる予定です。全ての連絡は、そのブログ上で行う予定です。


尚、2月3日は、飛鳥資料館で行われている「飛鳥の考古学2006」を見学し、
当日行われます講演会に参加する予定です。 もちろん、自由参加です。
講演会が14:00から始まりますので、遅くとも1時半には資料館に到着予定で、会を進めます。
よろしくご協力下さい。

参加申し込みは不要です。当日お越し下さい♪

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プロフィール
HN:
真神原連風人
年齢:
1450
HP:
性別:
男性
誕生日:
0574/04/20
職業:
飛鳥応援大使 
趣味:
飛鳥人
自己紹介:
同年の厩戸皇子様が制定された冠位十二階より、大信の位階をいただいております。
別名、風使部とも呼ばれております。
仕事は、飛鳥をアピールすることだそうなので、風の便りを発して頑張りますぅ。
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