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風の書 / 日記と雑記 両槻会情報 飛鳥情報
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昨年の11月に発表があった藤原宮大極殿南門跡から出土した「地鎮具」と見られる富本銭について、ニュースが流れています。
http://asukakaze.blog.shinobi.jp/Entry/452/   07年11月の記事

今までのとは違うタイプの書体で「富・本」と書かれていることが主なニュース内容になっているのですが、合金の割合について、化学者でも無いσ(^^)が反応を示しています。(爆)

富本銭を取り出して分析した結果、9枚の内4枚にアンチモンが含まれていなかったのだそうです。
アンチモンなのですよ♪ (笑) 
両槻会第三回定例会「海獣葡萄鏡について」で、杉山洋先生から教えてもらった、あのアンチモンなのです♪

飛鳥池遺跡から出土した富本銭は、アンチモンを平均15%も含む特殊な合金製だったのです。
銅製品は普通、銅にスズと鉛を加えるわけですが、アンチモンを主成分の一つにしたものは、この飛鳥池工房産の特徴となっているようです。
アンチモンの割合が大きいと合金は金色に輝くといわれます。見た目も意識されていたのでしょうね。

書体が違う9枚の内にも、さらの2タイプあったことになります。
飛鳥池工房から生産の主体が移り、そこでデザインの変更も行われたのでしょうが、
アンチモンを使わなくなったのは、大量生産のための原料が入手出来なかったのかも知れませんね。
今回の分析結果は、そうした最古の貨幣「富本銭」の製造の移り変わりとともに、歴史の流れを感じさせてくれたように思いました。


速報展「藤原宮大極殿院南門出土地鎮具」が開催されます。

【展示内容】     平瓶に納められた富本銭および水晶地鎮具出土状態の複製品など
【展示期間】     2008年3月18日(火)~2008年4月18(金)
【展示場所】     都城発掘調査部 藤原宮跡資料室
(橿原市木之本町94-1)
【公開時間】     土・日および祝日を除く 9:00~16:30

3月29日(土曜日)は、「甘樫丘東麓遺跡見学会」に伴って開館されます。

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プロフィール
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真神原連風人
年齢:
1450
HP:
性別:
男性
誕生日:
0574/04/20
職業:
飛鳥応援大使 
趣味:
飛鳥人
自己紹介:
同年の厩戸皇子様が制定された冠位十二階より、大信の位階をいただいております。
別名、風使部とも呼ばれております。
仕事は、飛鳥をアピールすることだそうなので、風の便りを発して頑張りますぅ。
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