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奇怪なタイトルですけど。(^^ゞ

NHKで2日に面白そうな番組がありますよ~♪
こちら♪  

胸騒ぎの甘樫丘東麓遺跡♪ (笑)

皇極3年(644)冬11月、蘇我蝦夷と入鹿は、『家を甘檮岡(甘樫丘)に並べて建て、
大臣の家を上の宮門、入鹿の家を谷の宮門と呼んだ。
また、その男女を王子(みこ)とよんだ。
家の外には城柵を造り、門のわきには兵庫(武器庫)を造り、
門ごとに水をみたした舟一つと木鉤(とびぐち)数十本とを置いて火災に備え、
力の強い男に武器をもたせていつも家を守らせた。

大臣は、長直(ながのあたい)に命じて大丹穂山(入谷?)に桙削寺(ほこぬきのてら)を造らせ、
また畝傍山の東にも家を建て、池を掘ってとりでとし、武器庫を建てて矢を貯えた。』

上は、日本書紀の記事です。

皇極天皇の時代になり、急速に蘇我氏の専横ぶりが書き連ねられ始めます。
上の記事も、通説では宮殿を見下ろす甘樫丘上に私邸を建てるという、
不遜な行いの一つと数えられます。

σ(^^)には、本当にそうなのかっていう疑問がずっとありました。
邸宅を武装化しているように書かれているのですけど、
甘樫丘に立ってみると、確かに飛鳥真神原を一望には出来るのですが、
それ以上に西及び北の視界の広さに気付きます。
飛鳥を見るためと言うより、飛鳥の外を見るためなのではないかと思っています。
蝦夷の邸宅の一部(物見台など)が、豊浦展望台にあったと仮定しての話ではありますが。
(ちなみに甘樫丘東麓遺跡から飛鳥板蓋宮は見えません。)

上から見られることが専横の証拠とされるなら、飛鳥の宮は盆地の低地に位置します。
その地にある限り、実際に人々の住まいがあったと思われる東の丘陵地帯からは、
見下ろされる位置にあるわけで、立地が既に矛盾しているようにも感じます。

蘇我氏は、畝傍山の東の家の他に近辺に石川など大きな土地を持っています。
その辺りを飛鳥の玄関口だとすると、見方も変わってくるのではないでしょうか。
以前にも書いたと思うのですが、山田寺が東の関所であったと考えられます。
(当サイトのいろいろのページに書いています。m(_ _)m)
お寺は重要な防御拠点にもなりえます。
それは、壬申の乱や乙巳の変(大化の改新)の記事を見るまでもありません。
桜井市山田は、現在でも山田道を見下ろす位置にあります。
高みに櫓でも組めば、北の方向にかなりの視野を持つことが出来ます。

こうしてみると、飛鳥の東西を押さえていることになり、
この記事に続く桙削寺の記事の意味が、より分かりやすくなります。
所在地が入谷説や高取町の南とする説も有るようですけど、
ともかく南の抑えと考えることが出来ます。

これは、もう私邸を武装化しているというより、飛鳥の防衛網ではないのか?
蘇我氏は、飛鳥防衛構想を練り上げていたのではないか?
そこには、専横な蘇我氏の顔を見ることは出来ません。
これが真実ではないのか、そんな気がしてなりません。

蘇我氏の実像は、発掘調査の進展と共に明らかになって行くのではないでしょうか。
そういう意味でも、2月3日の「発掘された蘇我氏の飛鳥」という講演会は、
興味深く、タイムリーな演題であると思います♪ 
何がタイムリーって? ふふふっ♪

平成18年度冬期企画展
発掘調査速報展 「飛鳥の考古学2006」



2月3日の件はこちら♪  「飛鳥庵集会」 参加募集♪

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プロフィール
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真神原連風人
年齢:
1450
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性別:
男性
誕生日:
0574/04/20
職業:
飛鳥応援大使 
趣味:
飛鳥人
自己紹介:
同年の厩戸皇子様が制定された冠位十二階より、大信の位階をいただいております。
別名、風使部とも呼ばれております。
仕事は、飛鳥をアピールすることだそうなので、風の便りを発して頑張りますぅ。
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